漆器(しっき)は、木や紙などに、
漆(うるし)を塗り重ねて作る工芸品です。
漆をまとった食器の意味であはありますが、
食器に限らず、漆加工がされております物を漆器と言われることが多く、
漆を表面に塗ることで、器物が格段に長持ちするようになります。
日常品から高級品、食器、銘々皿、根付、茶道具、硯箱など、
様々なものに漆が施されております。
ウルシから採れる加工した樹液が漆ですが、
これを加工された素地(きじ:素材が木の場合には「木地」)に下地工程は、
塗り工程と、細かく挙げますと30から40工程にもなり、
細かな手順を経て、時間を掛けて漆器に仕上げて行きます。
この工程は「漆工」と言われ、それぞれの工程には名前があり、
生産地別で考え出された漆工も合わせますと、多岐に渡ります。
利用される素地(もととなる下地)には、
よく乾燥された木材、竹、紙、金属などがあり、
現代では合成樹脂も使われております。
高価な漆器には、木材、竹、紙、金属などに
職人の手仕事で、漆が塗られておりますが、
現代の工場で大量生産される、例えば汁椀などは、
合成樹脂の上に漆加工がされており、
価値が全く違ってまいります。
漆器は日本特有に思えますが、実は日本だけでなく、
東・東南アジア地域にも広く見られる技法です。
日本では、古く縄文時代から漆を生活に役立て来ました。
漆工の発達やその伝播、郷土の文化と作用しあい、数々の産地が起こりました。
現在でも、多くの場所で漆器が使用されております。
盛衰を経て、技術者や生産者が減少したものの、現在に受け継がれております。
皆様は、漆塗りの器に対して、扱いにくい、繊細、剥がれやすい、
傷がつきやすいといったイメージはございませんか?
陶器やセラミックの様に、ゴシゴシ洗ったり、拭いたりと言った、
何の気ない作業にも気をつかう漆器。
蒔絵や螺鈿が施されている漆芸となりますと、
余計に日常使いよりも、特別な日だけに出す方が多くなりがちです。
漆器は扱いにくいものと懸念されがちであるからこそ、
状態が良いまま現存する場合が多くございます。
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