超絶技巧と評される、明治工芸。
私たちを魅了する、繊細な技術と技の結晶は、
明治時代、殖産興業政策が始まりました頃、
日本は外貨を獲得するために、
輸出用に外国人好みの意匠を施した、
美術工芸品を多く制作するようになりました。
これらの多くは、輸出用に制作された工芸品の為に、
日本国内には優品が、殆ど残っておらず、
技を引き継ぐ人も居なかったために、
資料も少なく、研究も進められておりませんでした。
帝室技芸員(ていしつぎげいいん)は、
戦前の日本で宮内省によって運営されていた、
美術家や工芸家の顕彰制度のことを示します。
日本の優秀な美術家・工芸家に、
帝室からの栄誉を与えてこれを保護し、
更に斯界の奨励、発展を図ろうとしました。
1890年(明治23年)に設置をされ、
1947年(昭和22年)には廃止されました。
「技芸員」の名称通り任命された作家の分野は多岐にわたり、
日本画家や西洋画家、彫刻家の他、金工、陶工、漆工、
刀工といった諸工芸作家に加えて、写真家なども任命されております。
加納夏雄・安藤緑山・並河靖之・高村光雲・濤川惣助
正阿弥勝義・海野勝%uE78F89・柴田是真・川之辺一朝など、
帝室技芸員に代表される作家たちの、
技巧を凝らした素晴らしく精緻な作品は、
「超絶技巧」や「超絶工芸」とも評されております。
明治初年に士族の帯刀を禁止した廃刀令により、
刀装の金工家として活躍していたが職人が、
失業の危機に陥った際に、香炉や香合などの茶道具、
置物などの工芸品制作に、技術を活かして、職を移行しました。
元々腕の有る職人が、細かな装飾を施した、
真剣・日本刀の刀装具、鍔・鞘・目貫・鐔・小柄・縁頭などを
作っておりましたので、作る対象物が変わりましても、
技の素晴らしさが、遺憾なく発揮され、
今もなお、日本にとどまらず世界でも、
人々を魅了する明治工芸は、月日が経つほど、
現存数が少なくなる為に、その価値をさらに高めております。
画家 田崎草雲(芸)
画家 森寛斎
漆工 柴田是真(順蔵)
画家 狩野永悳
画家 守住貫魚
織物 伊達弥助
彫金 加納夏雄
画家 橋本雅邦
彫刻 高村光雲(幸吉)
彫刻 石川光明
画家 野口幽谷(巳之助)
画家 滝(瀧)和亭
画家 幸野楳嶺(梅嶺)
陶工 清風与平
画家 岸竹堂
画家 山名貫義
画家 川端玉章
建築 伊藤平左衛門
金彫 海野勝%uE78F89
陶業 宮川香山
七宝 濤川惣助
七宝 並河靖之
鋳業 鈴木長吉
蒔絵 川之邊一朝(平右衛門) 蒔絵 池田泰真
織物 川島甚兵衛
画家 荒木寛畝
画家 熊谷直彦
画家 望月玉泉
画家 今尾景年
画家 野口小蘋(親)
彫刻 竹内久一
蒔絵 白山松哉(福松)
金彫 香川勝広
刀剣 宮本包則
篆刻 中井敬所
刀剣 月山貞一(弥五郎)
図案 岸光景
洋画 黒田清輝
写真 小川一真
絵画 竹内栖鳳(恒吉)
彫金 塚田秀鏡
絵画 寺崎広業
絵画 小堀鞆音
絵画 川合玉堂(芳三郎)
絵画 下村観山(晴三郎)
絵画 富岡鉄斎(百錬)
絵画 山元春挙(金右衛門)
彫塑 新海竹太郎
陶工 伊東陶山
陶工 諏訪蘇山(好武)
鍛金 平田宗幸
建築 佐々木岩次郎
日本画 横山大観(秀麿)
日本画 橋本関雪(関一)
日本画 安田靫彦(新三郎)
日本画 菊池契月(莞爾)
洋画 和田英作
洋画 藤島武二
洋画 岡田三郎助
彫刻 山崎朝雲
工芸 板谷波山(嘉七)
工芸 香取秀真(秀治郎)
工芸 清水南山(亀蔵)
日本画 西山翠嶂(卯三郎)
日本画 堂本印象(三之助)
日本画 鏑木清方(健一)
日本画 上村松園(津禰)
日本画 前田青邨(廉造)
日本画 松林桂月(篤)
日本画 小林古径(茂)
日本画 小室翠雲(貞次郎)
洋画 金山平三
洋画 中沢弘光
洋画 梅原龍三郎
洋画 安井曾太郎
洋画 南薫造
彫刻 朝倉文夫
彫刻 平櫛田中(倬太郎)
明治時代の古い骨董品は、残っておりませんでしょうか。
作者が分かりませんでも、価値が分かりませんでも、
いつの時代の物か判別かつかない骨董品でも、
結構でございます。しっかりと骨董品の鑑定を行わせて頂きます。
古い昔の古美術品・骨董品の現存数は、
壊れたり、割れたり、失ってしまったりと、
この先、減る事はございましても、
増えることはございません。
現存数が少ないからこそ、数が減少するからこそ、
骨董品の評価格もお買取りの金額も高くなります。
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